さくら日和

今年は本当にいつまでも寒くて、梅まつりも開化しないまま終わり、河津桜まつりは期間延長までしたらしい。

でも、季節はちゃんと冬から春へと移り、ここ数日で桜は満開。


先週土曜日は5分咲き見ごろとはいえ寒く、日曜日の暖かさで一気に満開、月曜日は暑いくらいだったけど風も強くて、そして明日はどうやら花ちらしの雨らしい。


いつもより待ちわびた今年の開花。


そのせいなのか、みんな桜のことを書いている。

桜の花は下を向いて開くから、見上げると本当にうつくしい。


日曜日、相方と近所の桜を見上げながらぐるっと約3〜4Kほど散歩をし、けっこう満足したはずなのに、今日、ゆっくりと桜をみながら食事をしたらその満足度は日曜日の3倍、いや10倍。


毎月やっている楽器店の担当者とのランチ打ち合わせ、いつもはレストランで言葉通りランチしながらやっているんだけど、今日は「たまには野外食なんてどう?」と、車で連れ行かれた座間の芹沢公園。

一歩雑木林の中に足を踏み入れた途端、木々のゆたかな香り、野鳥のさえずりに囲まれ、こころがいきなりリラックス。





かなり広い公園のよう。

ココにはデジタル音が何もない。
人工的な色や、温度がない。



人も少なく、静かで、「やっぱり人間は自然の中にいないとダメだ」と、身を置いて改めて思う。

抑圧されているわけもないのに、久しぶりに味わう開放感。


せせらぎの聞こえるところにあるあずまやでお昼。

発砲スチロールの箱にクロスをかけて簡易テーブルをつくり、山菜太巻きやおこわおにぎり、自身の畑で採れたという里芋の煮つけ、柏餅が並ぶ。


「きもちいいねー」
「お花見だねー」
「おいしいねー」
「しあわせだねー」


風が吹くとひらひらと舞う花びらがこれまた美しく、まさにジャストなタイミングで満開のさくらを愛でた2時間でした。