発表会

ここ数年は自宅生徒も減ったので、楽器店の発表会に乗っかっていました。

らくちんなんです。会場もプログラムも照明も記念品もぜ〜んぶ楽器店がやってくれるので、講師は指導に専念し、プログラム順位を決めるだけです。(講師演奏はそれぞれですが)

明日はその楽器店が主催する発表会です。


リハが特別にあるわけではないので、主に自宅外の生徒さんを、自宅に招き最後のレッスンをしました。


家の電子ピアノでは弾けるけど、レッスン会場のピアノだとなんかうまくいかない、それがグランドピアノになったら「ド」の位置もわからなくなってしまう。


そんなことがフツーに起こるんです。


最近はずっとラクをしていたので、来年は、個人で発表会を開催しようかと考えています。


時間や参加費を気にせず、アンサンブルや連弾、合唱など、「音楽」をもっと楽しんでもらいたいから。

そうなったら前日にこうしてのんびりとビール飲んでるなんてことはできないだろうし、きりきりしてると思います。


今日、最後に子供たちに言ったこと

「アナウンサーで言い間違える、歌手でも歌詞を間違える、プロのピアニストでもミスタッチをする。だから、間違えたことは気にしない。でも、間違えたあとの気持ちが腐ったり、いい加減になったりすると、演奏にそれがでるから良くない。聴いてる人にそんな気持ちが伝わっちゃうからね。たのしくね。弾く前にちゃんとイメージしてね」」と。

そして

子供たちは家でたくさん練習するから、親たちは曲を熟知しているので、間違いがわかりやすいし、つい数えてしまう。
それよりも、最後まで弾き終えたことを褒めてほしい。
その「自分で処理する力」をたたえてほしい。


そんなことを音楽教室通信で配信したところです。


間違いばかりを指摘するより、できるようになった(出来た)ところを褒める。
それが上達の近道でもあるんです。



以前は生徒の演奏の出来が担当講師の「評価」だと思っていたことがありました。
「あの先生の生徒さんは上手よね」
そんな声を聞こえてきたのも事実です。


弾き終えた生徒から「先生、ごめんなさい、まちがえちゃった」と謝られたこともあります。

どちらも愚かなことです。

音楽は人と比べるものでも、争うものでもありません。



お肌のお手入れをちょっと念入りにして、今夜はのんびりします。