ラムゼイハント症候群で入院した母
20日、「具合が悪いから迎えに来て」と河津にいっていた母からメール。
妹が駅まで迎えに行ってその形相に驚いた。
顔面右側が麻痺してる!
脳梗塞を疑った妹がタクシーで近所の救急にいったら内科医しかいないということで診てもらえず、「どうしよう」と電話が。
「落ち着いて。そこで救急車よんで。病院は救急隊にさがしてもらって!」と指令をだし、母は同じ市内だけど離れている病院に搬送された。
MRIで脳血管に異常がないことがわかったので、なぜかそのまま帰宅。入院しなくていいのか・・・
月曜日、頭痛と眼痛を訴える母。トイレにいくにもふらつく。眼球の揺れも確認。麻痺のため食事もおぼつかない。
夕方、妹がかかりつけ医につれて行くと紹介状をだされ、翌日朝イチで(独)相模原病院にいく。
顔面神経麻痺は耳鼻科領域だということを今回初めて知った。
受付をおえて待っていると、聴力検査技師がいないから今日の受診はむずかしい、というではないか!
聴力検査が月、水、金、なのは病院側の都合でしょう。
さらにいえば、明日(23日)は旗日で休みでしょう。
金曜日までこの状態で待てっていうか。
どうにか外来受診をしてもらったら、その場で即入院・・・
昨日来てくれればよかったのに、と、またしょーもないことをDrまでいう。
ラムゼイハントということが判明。
神経の5、7、8がやられてるので、めまいや顔面神経麻痺、耳痛が起こるんだそうだ。
命には別条ないけど、ステロイドでたたいて、抗ウィルス剤を一週間点滴。母はc型肝炎を持っている。大丈夫なのかステロイド・・そんな心配もある。
入院中はリハビリで顔面マッサージをする。
これが美容雑誌にあるような「小顔マッサージ」とおなじ。
表情筋のトレーニングだからそれも納得なんだけど、自分の意思に反して動かない瞼やほっぺたに母も落胆気味。
「ウィンクなんてしたことないからできないわよ」「もう嫁にいくこともないし、このままでもいいわ」と笑わせてくれる母。
仕事の合間に病院へ行き、リハビリ兼ねて母と1〜2時間は話をするという日々が続いた。
やっぱり顔面麻痺は女としてつらい。母も歳をとっているとはいえ、毎日鏡をみては気持ちが落ちるようで、「なんでこんなことになっちゃったのかしら・・・」とこぼす。
それを励ます私。笑うことによって筋肉のリハビリになるので、楽しい話をたくさんする。くだらない話もたくさんする。
ストレスと疲労が体内にあるヘルペスの恰好のエサになるので、まずはゆっくりと休ませることが大切なんだそうだ。
「仕事は?迷惑かけてごめんね」と申し訳なさそうにいう母
「仕事のかわりなんてたくさんいるから大丈夫だよ。私がいなくて不便なのはその日ぐらいだから、心配しなくていいよ」と私。
遊び場も控えていて気にはなったけど、支えてくれる仲間たちがいるからその時はその時だ、と心配はしなかった。
顔に麻痺があっても、母のことがいとおしくてたまらない。
10日間の入院予定だったので、本日母は退院する。
ただ、退院して帰ってくると、昼間の見守りができないことが心配。
でも、妹家族もいるし、どうにかなるさ!どうにでもなるさ!
それにしても、今年は本当にいろんなことを神様は私に与えてくれるな。
おかげさまでパワーアップさせてもらってますよ。