優ちゃん日記8−がんばれー
地震のこともありyukaがちょっとナーバスになっていた日曜日。
午前中にてつ一家と優ちゃんに会いにいったあと、「優ちゃんみたらてつママたち泣いちゃって・・わかるんだけどさ・・」
うーむ。気持ちはわかるけどね。たしかに痛々しいけどね・・そこは泣かずにこらえてほしかったが。やさしい人たちなんだよね。
そんなこともありyukaは、日によって、Drによって説明がちがうのも納得がいかなくなり、アポを取ってその日の午後、Drから話を聞くことにした。
手術の経緯も含め、疑問不安に思っていることを書いたノートをもって。
「ママ、一緒に行ってくれる?」
「もちろん!」
相方は会社から呼び出されて出勤。帰宅は何時になるかわからない。
Drの了解も得て、私は話を録音することにした。
こんなときICレコーダーは便利だよね、といいたいが、持ってないので、昔使っていたウォークマンにカセットテープで。
Drの話はとても誠実で丁寧に、くわしく優ちゃんの心臓のこと、ノーウッド手術のこと、手術時間がかかったこと、現在の状態を話してくれた。
優ちゃんの心臓は、Drのだれもが驚いた心臓だったようだ。
「よく手術までもちました。本来ならそれまでもたないはずの心臓なのに。」
今は肺水症をおこしていて、この水が引かない限り次にいけないそうだが、手術のせいで肺機能がおちたのか、もともと肺の低形成があって回復しないのか、時間がたたないとわからないらしい。
人工心肺の機能自体がへたってくる7〜10日の間に新しい人工心肺に換えないといけない。
だが、換えることにより血流がかわりリスクも高まるという。
「・・・あの子の命はあとどれくらいなんですか」
一番聞きたいことを、yukaが切りだした。
それを換えてさらに肺の様子をみて、人工心肺が外せないような状況のときは、もうなすすべはないとのこと。機械をずっとつけてるわけにもいかなし、それは単なる延命だから。とDr。
そんないろんな話をきき、yukaは逆に「すっきりした」と晴れ晴れとした様子だ。
不安なことや疑問がひとつずつ消化されいくことにより、心のバランスは平常にもどる。
今できることをする。この日のyukaは自らそれをした。
まず自分が元気になる。それが生きることにつながるから。
・・・・・・
月曜日の面会の運転手は自宅待機になった相方。
今まで40ぐらいしかなかった血圧が80にまで回復したこと、わずかだけど人工透析の効果がでて、むくみが改善され微量ながらおしっこがでてきたこと、そしてタオルの代わりにベビー服をかけてあるんだけど、それがとっても似合ってること、そんな話をyukaがしてくれた。
日曜日に気分すっきりしたyukaは気持ちも安定し、計画停電をきにしながらおっぱいを搾乳している。
てつは地震で遅配になっている郵便物の仕分けや配達で毎日くたくたになっても優ちゃんの面会を欠かさない。
みんながんばれ!
人工心肺を換える日は木曜日になった。
それまでに肺の水が少しでも減り、改善の兆しが見えたらいいんだけど・・・
がんばれ優ちゃん!