母の黒留袖
日曜日は着物合わせをしました。
悩みに悩んだけど、黒留袖を着ることにした私は、レンタルにするか友人から借りるか、母のを着るか迷った末、母の着物を着ることに。
むかし母は痩せていたらしいけど、私の中に痩せていたころの母の記憶はなく、どちらかというとおばちゃん体型の印象が強かったんだけど、着物を着てみてわかったw
たしかに母は痩せていた。
そして私は太った。。。。。
母は30代のころ初めて仲人をするときに黒留袖をつくり、私が結婚するときにもう一つ作ったそうで、今回私が着るのは最初にあつらえたほう。
むかしのものはとても丁寧に作ってあって、柄も織りではなく刺繍もの。
光沢がありあでやかでとても40年以上も前のものとは思えない。
牡丹に鳳凰。
これに金糸の帯を合わせます。帯も着物に合わせて作ってあるので、バランスがよく豪華に見えます。
ただね、ちょっとゆきが短いの。身幅もぴったりで、着つけながら母からは「あんた太ったわよね。」と容赦ない発言が。
こちらは母が着る黒留袖。
ボケちゃってる。。あでやかだけど落ち着きのある柄です。帯は銀糸でこれまた品よくまとめてあり、金糸の帯だと派手になります。
「あ。こっちのほうがゆったりしてる。身幅にも余裕があるしゆきもいいんじゃない?」
「そりゃそうよ。母さん昔は痩せてたんだから。いやなら貸衣装にすれば?」
実は相方のモーニングを見に行った時、黒留袖もあったので見てきたんだけど、いいなぁと思うのは8万ぐらいする!
カタログでみていたものは実際にみると印象が全然違って、展示の中でも安っぽい感じがしていたし、母の着物と比べたら雲泥の差。
主役は花嫁だし、誰も自分のことなんか見ちゃいないんだけど、かんざしも買っちゃった。
牡丹に螺鈿を使ってあるいいのがあったんだけど、さすがにお高くて手が出ず、画像のにしたんだけど、こうやって着物に合わせるとちょっとちゃちい気がする。残念だ。。。
「それにしてもよく2枚も留袖つくったよね。お父さん着物好きだったから?」
「そうね。お父さん着物好きだったから、結婚した時はしばらく母さん着物だったのよ。髪の長いほうがすきだったし。あんたも着ればいいのに。作ったのあるわよ」
ちょっとやぶへびでしたww
母のいとこが三越の呉服部にいたので、うちの着物は祖母の代からすべて三越であつらえたもの。悪いわけがない。
おまけに今回のことで呉服屋さんにいく機会や着物小物を探しにいく回数がかなり増えたので、和服の良さっていうのがじわ〜と広がったのは事実。
お茶をやっていたころはよく着ていたんだけどね。
相方もお茶やってたから着物好きなんだけどね。
晩年は着物夫婦もいいかも★