年末年始は箱根

kurin2010-04-02


初めて年末年始を箱根で過ごしました。
そして初めて母と二人の旅行。母を迎えに行ったときに父の写真もこっそりバックに入れてきたので、父も一緒の旅行。母は「えーー?お父さんも連れてきたの!?」と驚いていましたがうれしそう。母は父と小田原城へ行く約束をしていたようで、それをかなえるべく、まずは小田原城へ。

お堀端に桜が流れ込む景色は満開でなくてもきれいでした。

「お父さん、小田原城よ。」父にいろいろと話しかける母も、じきに父の存在を忘れるくらい楽しい時間にはまり始め、元気にお城の上までのぼりました。



満開だったらさぞかし・・・いつも裏から入っていたのでお堀をみたのは初めて。


その後箱根湯本まで出て散策・・のはずが肌寒かったのでそのままホテルへ。
今回の宿泊は湯本にあるマイユクール祥月
たまには和室じゃなくて洋室もいいよね、ってことで、最上階にあるスーペリアルをチョイス。



お部屋にはすぃーつが二つも。黒ゴマプリンもマドレーヌもおいしくてぺロっといっちゃいます。


ソファに腰掛けた母が「ここからじゃテレビが見えない」
いつも狭い部屋で生活してるので、だだっ広い部屋だと落ち着かないらしいw
テレビが見やすいようにソファやテーブルを動かす私。
まるで自分の家のようにくつろぎ空間を楽しんでる母を横目に、私は温泉の前に部屋にあるジャグジーでぶくぶく。癒し満足度上昇中。



露天風呂からは桜がみえて、ヒヨドリが蜜をつついている様子をみながらのんびり。
温泉にゆっくりつかったあとはお待ちかねのごはん。
「上げ膳据え膳ってのがいいよねー」
「ほんとほんと♪」



竹炭で炊いた黒いなりと自家製梅酒からはじまりました

創作フルコースってことで、前菜10類からお造り、山菜の揚げ物、煮物・・と続き、次は箱根豚のストロガノフ風だね、と献立を見ていたらなにやら大皿が。


「料理長からのサービスです」と出されたお豆腐!すっごくおいしい。


食事のあとはワゴンサービスでジェラードとケーキをすきなだけいただけるんですが、さすがにおなかいっぱいでお飾り程度にいただき、部屋にもどりすぐさま寝るのは私だけ。
母はテレビみてました。テレビっ子らしい・・


翌朝はバイキング。目の前で作ってくれるオムレツやたこ焼きもさることながら、焼きたてのアジの開きがワゴンサービスされるので、外人さんたちはなんどもおかわりしてました。夕食以上に充実感を味わった朝食。



朝から雨の箱根。
予定がなにもたたず、このまま帰る話もでたけどそれじゃもったいないってことで、美術館にいくことに。
ガラスの森をみせてあげたかったけど、この雨じゃ庭園散策は無理。
ならば、私が行きたかったラリック美術館に。このさい、主導権をとらせていただいちゃいます。
私は美術館や博物館が好きなので、こういう日程はとってもお好み。
そしたら母も好きなことが判明。
行きたくてもいけなかったんだなと思うとちょっとせつなくなる。
子育てのころはいそがしいし、晩年は父の介護で明け暮れたし・・。昭和の女性そのものの「がまんする」生活が身に付いている母が、やっといま好きに暮らし始めてるってことだ。


遅いお昼は湯葉丼。

ごはんに湯葉がのってるのかと思ったら、湯葉は別皿。ふたをあけるとほわ〜んといいかおり。
私はそれに豆腐と湯葉さしがセットになってるものをオーダーし、湘南ビールまで飲んじゃいました。


紅葉のガラスの森に行きたいわ。日帰りでいいからね。あ、あと京都にも連れてって。あとはねぇ・・


母のオーダーは尽きることがない。


いいよ〜。元気なうちにいろんなとこ行こうね。
母娘旅は女同士のおしゃべりにあけくれ終わりました。
母の残りの時間が豊かでありますように。