大人のレッスン


伊勢原教室月曜ピアノの生徒さんは大人の人が多いのです。
熟年層に加え管理職クラスの年代の人も楽しみながらピアノを弾いています。

「なんだかこの時期ってあわただしくって・・」
「孫の面倒みてたら疲れちゃったわ」
「急な出張でお休みしちゃってすみません」
「異動、今回は免れました」
などと職場のこと、家族のこと、いろいろとお話してくれます。

昨日はレッスン中に「先生、すみません、いま見学いいですか?」と声がかかった。

「え〜〜。恥ずかしいからいやよ〜。だめだめ」
レッスン中の女性が答えます。

「じゃ、次のお時間面談ってことで受けてもいいですか?」

聞くと年配の男性がピアノを再開したく教室をさがしているとのこと

「いいですよ〜。」



70歳手前の男性。5年ほど前までピアノを習っていたけど、肺がんを患い入院加療していた間お休みをしていたら、自分のレッスン時間枠はもうない、と言われたとのこと。突き放された気がしたといってました。
繁盛している教室なんでしょう。気の毒に。

20分ほどいろんな話を聞き、レッスン内容を説明し、雑談。
とっても嬉しそうな顔で退室していきました。


「先生。いまの人ニコニコ顔でしたね〜。来たときは気難しそうな顔だったんですよ。」
資料持って帰ったそうです。入会してくれたらまたたのしい時間になるね。


楽器のある生活はたのしい。
音楽のある生活は潤う。

そういってくれるととても嬉しい。

楽しむためのピアノは、うまい下手じゃないところがいい。
大人のレッスンは「自分のペース」でゆっくり進められるからいい。

「老人会の旅行なんで次はお休みします。おみやげかってきますねー」
「はい。差し入れ。今日はお茶とたいやき♪」


・・・なんともゆるくていいでしょ?

私の性分なのかどうもガツガツやるレッスンには積極的になれなくて。
その昔、音大受験やらグレード試験やら、発表会やらコンクールやら、そりゃもうガツガツガツガツレッスンしてたから、もう自分的にも充分なんだろうな。


ゆるくて、たのしくて、弾けるようになる。それが私の「大人のレッスン」