久保田:呼友

kurin2009-04-17


蕎麦屋にあった「呼友」
一杯1600円とお高い。そのお店にある「萬寿」は1500円。プレミアムであることは一目瞭然。

しらないお酒だし、久保田だから、という妙な安心感と、「置いてるところ、そうないですよ」の一言に、ますます「飲みた〜〜い」 高いけど飲みたいぞ。チャンスは逃すな。

で、飲んじゃいました。



嬉々として一口♪


「・・・・・・??」

しらない味ですから、こーゆーものなのか?と小首をかしげつつ・・・さらに一口


「・・・・・・・???????」


+6だよなぁ・・と確認しつつ一なめ



一緒に行ったsさん、私の表情に「ん?」てな顔。


黙って差し出し、一口味わってもらうと


「・・・・・・・」


そのビミョーな空気。



以下無言の会話

「まずくない?」
「日が経ってる?」
「これであってるの?」
「ん・・?????」
「3日ぐらい経ってる?」
「ううん、もっとだと思う」
「まさかぁ〜」
「かなぁ。。。」



「・・・えっと(いつ口開けしたか)聞いてみて」と私
「え〜〜?!(その役割は自分ですか?)」とSさん
「え〜〜〜(これで1600円ってやだぁ)」と駄々をこねる私
「・・・わかりました」と貧乏くじをしぶしぶ諾したSさん



そんな空気を感じたのか、オーダーしていないタラバガニが出てきたw







口開け、きいてくれました。


クレーマーではありません。単なる質問です。なんたって、知らないお酒なんで、そーゆー味なのかもしれないし、こればかりは確認しないとわかりません。







そしたら





なんと新しいのを開けてくれました!




やっぱり口開けからちょっと日にちが経っていたそうです。
私たちのミョーな空気に店主は「ぁ・・・・・」と思ったそうです。






んまいですっ!!!
ぜんぜん違います!!!
ベツモノです。

香りはさほど強くはなく、口当たりはさらっとしてるんだけど、舌にまろやかさが満ち、なんたってキレがいい。
はしゃいだ感はなく、上品さが飲むほどに広がる感じ。





飲んでみてください。

口開けとそうでないのがこんなにも違うんだから、回転の速いところじゃないともったいないよ。






でね。


帰り道すっごく後悔したんです。なぜつれて帰ってこなかったのかって。
結局その今日開けた「呼友」も、すぐに飲まないと死んじゃうわけですよ。
買い取ってくればよかったよ。そしたら「おいしい」をみんなで分かち合えたのに。
「おいしい日本酒」を愛人の息子にも味わってもらえたのに・・・


そうしなかったばっかりに、もうあの子の本来のよさがあそこでは味わえない。


あぁ・・あの子はどうなったんだろう・・・本当に心残りだ。




「呼友」は久保田の最高峰で「完成された日本酒」といわれ米造りから気を遣って育てているそうで、久保田の中でも少量しか出回らず「呼友会」の人じゃないと今は手に入らない、超限定品だってことをあとからしりました。


これが1600円で飲めるのってもしかしたら超お得だったのかも。



あぁ・・・・・それを知ったら本当にますますあの子が気になる・・・


あの子は料理酒になっちゃうのかなぁ。
それはそれで、おいしい煮物ができるとは思うけど・・・