隠蔽捜査

隠蔽捜査 (新潮文庫)

隠蔽捜査 (新潮文庫)


冒頭の5ページで主人公「竜崎伸也」の性格がよくわかる。いやなやつw
「家庭のことは妻の仕事」
「東大以外は大学ではない」

なにがあっても「正論の人」が家族を持ったら、そしてそんな人が警察組織に入ったら・・・やっぱり「大人の事情」で回りも自分も混乱するだろうな。。。。と思いつつ楽しませてもらいました。
読み進むつれて印象もずんぶん変わってきます。

ミステリーではありません。
竜崎氏の「心の葛藤」が手に取るようにわかります。
男だねぇ。侍だねぇ。と思うのにそう時間はかかりません。


吉川英治文学新人賞受賞作品だけに、勢いがあり、一気に読みました。


最後にちょろっと出てくる大森署の巡査部長を主人公にした「果断」もすでに出ているので、読んでみようと思います。すでにシリーズ化されている???