生徒の涙


新聞にも比較的大きく載った相模原市若松の火事。
中学1年と3年の兄弟が逃げ遅れて死亡し、両親は助かったと言うもの。父親は私と同い年・・・(聞いたような名前だったけど、具体的に思い出せないので友人ではないと思う)

生徒ちゃん(中1)のお友達でした。
小学校の時は隣の席で、吹奏楽も一緒だったんだって。

昨日がお通夜で今日が告別式。

生徒ちゃんは告別式に参列したので、レッスンは夕方に変更。


「とっても悲しかった。信じられなかった。だって、フツーに学校であって、フツーにおしゃべりして、フツーに・・・(泣いちゃいました)」
「お父さんとお母さんは無事だったから、(告別式の最中も)見ていてとっても辛そうだった」


事件や事故って、遠い世界のお話じゃないんだよね。

こうして、こんな近くで起こって、必ずたくさんの人が悲しむ。

「自分が死んでも泣く人なんていないよ」なんていうヤツは思い上がりもはなはだしい。


必ずたくさんの人が、その人のために泣き、心を痛め、いろんなことを思い出す。


だから、ムダにしてはいけないし、自分だけは大丈夫なんて侮ってはいけないのです。


「先生・・・。こうしてフツーにピアノに来れることってすごいことなんだね」


「そうだよ。だから大切に生きないといけないの。フツーのことが大事なの」