河津桜は一分咲き
母が明日手術をします。
硬膜出血です。
本当は今日の午後緊急オペでしたが、ドクターへリで運ばれた患者がいたため順延になったのです。
そのためすべての仕事をキャンセルして河津に向かいました。
父ももうすぐ手術を控えています…
今、わたしにできることはなんだろう。
ずっと考えていました。
可能なかぎり河津にいようと思います。
どんなに重要な大変な仕事をしていても、私の仕事のかわりはいるわけです。
だけど「親」のかわりはいないし、「子」のかわりもいません。
私にとって父母は彼らしかいないし、娘も私と妹しかいないのです。
ならば誠心誠意看病しようと思いました。
休むと復職がむずかしいといいますが、「人」として選択する場面がこれからはどんどん増えるにあたり、きちんと見極めていかなくてはならないんでしょうね。
河津桜はまだ一分咲きでした。
ぷっくりとふくらんだ蕾は、はじけるそのときを待ち焦がれているようでした。