選曲を通しての願い

2月にある発表会の曲決めをここ半月ほど集中的にやりました。


今回デビュー組が多いのは、それまで発表会の参加を担当講師が選別してたから。


私は事情がない限りは全員舞台経験をさせたいと思うので、生徒全員に声をかけました。

そしたら、なんと9割が参加表明。すごいっ!


「発表会、出ていいの!?」
「出ちゃいけないの?」と逆質問



自宅生徒の発表会は基本全員参加。


でも、今回のは楽器店主催のモノなので、参加は促す程度に抑えてたのですが、うれしい参加表明です。
(自宅生でないとちょっと遠慮があったりする)



前回参加した生徒たちは、春頃からなんとなく決めていたり、コレを弾きたいと言った子もいて3割は夏前に決まったけど、今回がデビューとなる子もけっこう多いので、選曲には気を遣いました。


基本的には生徒に決めさせる私。


「きれいな曲、かっこいい曲、不思議な感じがする曲、速い曲、ゆっくりした曲、どんなのがいい?」



具体的に曲名が出ない子たちには、こんな聞き方をして本人のイメージを探ります。


そしてそのオーダーにあったものを数曲選んで、実際に弾いて聞かせて、選んでもらう。


場合によっては一緒にアレンジしたり、作曲することもあり。



今回、伊勢原教室のデビュー組3人はそろいも揃って「不思議な感じの曲!!」と言い放った。(講師色?)


なので、日本の作曲家の作品を集めた曲集10冊の中から数冊選び、さらにそこから10曲ほどを3人に聞かせました。


おなじ「不思議系」でもそれぞれ3人が、自分の個性とピッタリ合うものを選ぶところが妙。(絶妙?)


春日台教室のデビュー組たちはどちらかというときれい系でまとまりました。

だいたいは、この子はこの曲を選ぶだろうなぁってのが当たるんだけどね。



春日台教室は毎週レッスンがあるので、多少長めの作品でも指導できるけど、伊勢原教室は月2回のレッスンなので、本番まで数えるほどの回数しかない・・・困った・・!


レッスン環境がどうであれ、生徒とその関係者たちには同じ「晴れ舞台」であるのだから、出来る限りの指導をして、自信と達成感を味わってもらいたいと思ってます。


子供の発表会ではいわゆる定番曲をあまり選ばない私。(定番曲はレッスンの時にたっぷり弾かせてあげる)


あまり知られていない曲を舞台で弾くことによって、それらが観客にも浸透し、より音楽の世界が広がる・・・といいなっていう願いもあるからなんだけど。


そして定番曲も含め、より多くのレパートリーを持つことによって、「何か弾いて」って言われた時に、すっと弾ける、そんな「ピアノ力」を身につけてほしいと思ってるわけです。


楽譜がないと弾けないっていうのは、完全に自分のものになったレパートリーがないから。


それを身につけることも指導者の力量。