よろしく哀愁
ワタシはしっかり昭和の人間。昭和のド真ん中で生まれ、「太陽にほえろ!」と「ザ・ベストテン」が多感な思春期のメインTV。
受験勉強のお供、深夜放送は「セイ・ヤング」か「オールナイトニッポン」
親に隠れてこっそり見ていたちょっぴりHな「11PM」
ドンピシャの中三トリオ、ちょっと上の新御三家、ちょっと下のたのきんトリオ。
そんなアイドル全盛のころに流行った歌たちがしっかり「マイ☆ナツメロ」
「この曲ってある年代を境にめちゃくちゃ盛り上がるんだよ!」 わかる!!
「俺たちが高校大学のころってカラオケなんかなかったもんなー」 そうそう!!
「携帯もなかったから電話かけるのも一苦労だったよなー」 うんうん!!
アナログな、しかも制約された状況下で恋愛を育んできた世代です。
メールなんかなかったからお手紙書いたりして。努力惜しまず!
ウチなんか居間に電話があったからそうはもう親に気を遣って、(しかも父親の座るところのすぐ近くに電話があるの!)気まずい中で電話かけたり、受け取ったり・・。
バイト代でキャッチホン&延長コード1.5mを電電公社NTTにお願いしたワタシ。
そんなセピアがかった古きよき時代の恋人たちとの生存確認デートにも、カラオケは必須アイテムとなり、「ごめーん!待った??」と息を切らせて待ち合わせ場所に行くこともなく「ちょっと遅れる」と代弁してくれるメール機能つき携帯電話に至っては生活必需品になっています。
「あー!!これって21歳のころだって!! これは17の頃かー」
「おぉ!!なつかしーーーーっ!!」
「アハハ。歌える!歌える!」
「ケツメイシのさくら? 知らん」 娘とコンサートに行ったらしい。
「いなごらいだー?」 175Rって書くんだよ!(ワタシはこれでも音楽屋)
イマドキのものは我が子から仕入れるのがこの世代の鉄則らしい。
金太郎アメ状態でサザン狂だと思っていたやつが「サザンの曲って全部は歌えないけど、キャンディーズなら全曲歌える」と告白したのにはオドロイタ。
「来年、あたしたち年男、年女なんだよ。しってた?で、次に来る時は還暦よ、還暦」
そんな中高年のつどい。
カラオケは安心して歌えるものばかりが並ぶ。
そしてなぜか踊れるピンクレディー♪
それぞれ就職し、恋愛し、結婚し、離婚し、再婚したやつもいて、そんな「腐れ縁」仲間は一種の幼なじみみたいなもの。
知り合う前の15年より、知り合ってからの年月の方が倍以上なんだもん。
盛り上がるわけだ。
長生きしようよね。 なんたってお互い数少ないご学友なんですから♪