罰当たり女(送り火)
父の新盆も、いよいよフィナーレです。
今日はナス牛に乗って帰ります。
それにしても暑かったですね。ここ数日の暑さにへばっています。
当然食欲も落ち気味。今日はお昼を食べずに働いていました・・・
仏壇も、神棚も生活の中に全くなかった私は、よくドラマや漫画で仏壇に置かれている美味しい食べ物や、へそくりの隠し場所になっていることを、「情報」として知っていましたが、「実感」はまったくありませんでした。
お仏壇の前には本当に美味しそうなものがあるんですねぇ。
しかも「新盆」ですから、母も気合が入ってます。
お昼を食べていない私。おなかがすいています。
お線香をあげながら「お・・!おいなりさん♪」と目ざとく見つけ、心の中で父に「1個ちょうだいね」とちゃんと断ってパクリ♪
「あ。これ、お母さんのでしょう。」
「そうよ。お昼に作ったの。お父さんすきだったから」
父はすっぱいのが嫌いで寿司よりカツどん派でした。が、母の作るちょっと甘めのおいなりさんは好き。
「じゃ、もう一個」
と手を伸ばしたとたん、線香で腕をジュ・・
「オレのだ、黙って食うな!」
「この罰当たりめが・・!」
「ばーかばーか」
「やーいやーい」
げ・幻聴??
・・・みなさん
仏様のものをいただく時は、ちゃんと「いただきます」といって、まわりを確認しましょう。
仏様の怒りを買うような行為はいけません。
お線香で根性焼きを作っても、しっかりおいなりさんを食っていた私。
ヒリヒリ感を感じながらもモグモグ行為はやめません。
ちゃんと父はナス牛に乗って帰っていけたのでしょうか・・・・