静かな時間の中で
呼吸停止から蘇生した父ですが、眠っている時間のほうがながくなりました。
右肺が完全にダメになっていて、残された左肺もすでに三分の二がダメになっていて、残されたわずかな肺で、懸命に生きている父。
肺内ドレナージュをしているので、人工呼吸器を使っての救命処置はできません。
今出来るのは痰の吸引だけ。
もう自力で吐き出すこともできません。
とても静かな時間が流れています。
「きて くれ て ありがとう」
「しごと・・は・・」
「うん。大丈夫だよ」
たぶんこれが私が聞く父からの最後の言葉。
二日前のまだ意識があったときのこと。
始発で向かった朝でした。
仕事に対して真摯だった父らしい言葉です。
励ましやいたわり、気遣いのメールやメッセをありがとうございます。
可能な限りそばにいて同じ時間を過ごしたいと思っています。